
私の知り合いで借金をしている人がいます。
今もその借金を毎月支払っています。
友人に聞くと借金はピーク時で200万円ほどあったみたいで、毎月中々返済が大変だと聞きます。
過払い請求を起こしました
しかし最近その借金に対して過払い金返還請求を起こしました。
過払い金とは、消費者金融やカード会社に払い過ぎたお金の事で、元々は10万円未満の借り入れ、10万円から100万円までの借り入れ、100万円以上の借り入れにはそれぞれ金利が設定されていました。
しかし出資法の制限金利が29.2%となっていた為、その違いの金利をグレーゾーン金利と呼んでいました。
消費者金融やクレジットカード会社ではグレーゾーン金利による貸し付けが公然と行われていました。
2006年に最高裁においてグレーゾーン金利を認めない判決が出て過払い金返還請求は正当な権利として頻繁に行われるようになりました。
弁護士に依頼して過払い金請求
知り合いは弁護士に依頼して過払い金返還請求を行いました。
まずは引き直し計算をして過払い金を確定させる事からスタートし、過払い金が確定した時点で貸金業者に対して取引履歴の開示請求をします。
ここで抑えておきたい事は、法律事務所や司法書士事務所から開示請求を出すと早期に取引履歴を開示する一方、個人で請求してもなかなか開示しないケースもあるので注意が必要になります。
取引履歴を取得したら過払い金の正確な金額を計算し直します。
この事を引き直し計算と言います。
引き直し計算が終わり過払い金が決まれば、相手の貸金業者に請求をします。
過払い金請求で解決
この請求をしてからが中々大変で、相手の担当者と直接やり取りをするのですが、相手もプロなので少しでも過払い金の金額を下げようとします。
今回知り合いは過払い金返還のプロの弁護士の方に頼んであってので、相手の貸金業者もあまり抵抗がなくすんなり和解に応じたみたいです。
和解が成立し過払い金が返還されたのは1ヶ月ちょっとしてからでしたが、借金の方は過払い金で帳消しに出来たみたいです。
さらにそれ以上の払いすぎた分を過払い金として受け取っていました。
個人では難しい過払い金請求の交渉
知り合いは今回の請求を弁護士の方にお願いしたので相手側もすんなり応じてくれましたが、これを個人で行うとなると時間、精神的な疲労などを考慮するとなかなか大変だと思いました。
過払い金返還請求は完済してから10年が時効になります。
今までに貸金業者に借り入れをした人はもう一度自分の当時の借り入れ状況を調べて、請求出来るならば請求するべきだと思います。
過払い金返還請求は当然の権利だからです。