債務整理すると国の教育ローンも借りられない?

最終更新日:2021/10/08

監修

弁護士法人サンク総合法律事務所
弁護士 堀川 民人

弁護士法人サンク総合法律事務所 堀川 民人

住宅 夫婦

任意整理・自己破産・個人再生などの債務整理をすると、新しいローンを契約したりクレジットカードを作成したりすることが一定期間難しくなる、いわゆるブラックリスト状態になります。

このようにブラックリスト状態になると、国の教育ローンも利用出来なくなるのでしょうか。

今回は、債務整理により国の教育ローンが利用出来なくなるのかについて解説します。

あなたの借金はいくら減らせる?

減額診断スタート

この記事の要約
  • 債務整理をするといわゆるブラックリスト状態になるため、民間の教育ローンはもちろん国の教育ローン(日本政策金融公庫のサービス)も利用することが難しくなる
  • 奨学金は奨学生本人への貸付なので、その家族がブラックリスト状態であることは審査において重視されないと考えられる
  • ただし、ブラックリスト状態にある方は奨学金の連帯保証人になることが基本的にできない。ブラックリスト状態でない方を連帯保証人にするか、機関保証を利用する必要がある



国の教育ローンとは

国の教育ローンとは、(株)日本政策金融公庫が実施している教育資金の貸し付けサービスです。

お子さまの高校・大学や専門学校の入学金・授業料を支払ったり、学習に必要な教材・パソコンなどを購入するためのお金を工面したりするのに利用します。

借りたお金は完済まで利息をつけて、分割支払いしていくことになります。

近年では、子供の学費の高額化が指摘されており、自費でお金を工面することが困難な家庭も増えているので、教育ローンはとても重宝されています。

債務整理すると国の教育ローンは利用できない?

住宅 夫婦

いわゆるブラックリスト状態では、民間の教育ローン(銀行・信用金庫・信販会社など)の審査に通りづらくなります。
ブラックリスト状態について詳しい記事はこちら:「ブラックリストとは?【借金滞納や債務整理と信用情報】

この点、国の教育ローンであればブラックリスト状態でも利用出来るのではないか、と考える方も多いです。

しかし、債務整理をすると国の教育ローンも利用が難しくなります

債務整理をすると、CICJICC全銀協といった信用情報機関が保有する信用情報に金融事故情報が記録されて、クレジットカードや銀行ローン、消費者金融などの融資に審査落ちすることが多いです。

正社員で年収や勤続年数などの申し込み条件を満たしていても、事故情報が記録されると審査に通りづらくなります。

事故情報の掲載期間は、債務整理の種類にもよりますが5年〜10年です。

日本政策金融公庫から借りる場合も、同様と考えられます。日本政策金融公庫も、CICに加盟しています。審査基準は公表されていませんが、事故情報は不利に考慮されると言われています。

教育ローンが利用できない場合の対処法

債務整理をして国の教育ローンが利用出来ない場合は、奨学金の利用を検討することをおすすめします。

国の教育ローンが一般的に保護者へ貸付されることに対し、奨学金は奨学生本人への貸付であることが多いためです。

家族がブラックリスト状態でも、基本的には奨学生本人への貸付には影響がありません

奨学金には返済不要の給付型と、返済が必要な貸付型があります。

一般的なのは、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の貸付型奨学金でしょう。大学(院)や高専などに通う方で、この奨学金を利用する方も珍しくありません。無利子の第一種奨学金や、低い利子で返済できる第二種奨学金のなどがあります。

また、民間育英団体の奨学金や、地方自治体の奨学金、大学独自の奨学金など様々な種類がありますので、ご利用を考えておられる方は広く調べてみてください。

ブラックリスト状態だと、奨学金の連帯保証人になれないことに注意!

先述したように、家族がブラックリスト状態であっても、それだけで奨学金を利用できなくなるわけではありません。

ただ、多くの場合奨学金には連帯保証人が必要です。

ブラックリスト状態の方が連帯保証人になることは原則できません

したがって、家族等の中でブラックリスト状態ではない方を連帯保証人にするか、機関保証を利用する必要があります。

機関保証は、保証人の代わりに公益財団法人といった保証機関に保証してもらう制度です。保証してもらうために支払うべき保証料は、ケースバイケースですが、月額で概ね数千円程度です。

機関保証を利用する場合は、奨学金を借りる本人とよく相談をして決めましょう。

まとめ

任意整理、自己破産、個人再生などの整理をすると信用情報に事故情報が記録されて、いわゆるブラックリスト状態になります。

このことにより、民間の教育ローンはもちろん国の教育ローン(日本政策金融公庫のサービス)も利用することが難しくなります。

この場合、ブラックリスト状態になっていない家族名義で国の教育ローンを利用するか、奨学金を利用することなどの対処法が考えられます。

奨学金は奨学生本人への貸付ですので、その家族がブラックリスト状態であることは特に不利には審査に影響しないと考えられます。

ただし、ブラックリスト状態にある方は奨学金の連帯保証人になることが基本的にできませんので、ブラックリスト状態でない方を連帯保証人にするか、機関保証を利用する必要があります。

「債務整理を検討しているけれど国の教育ローンが借りられないことを懸念して前に進めない」という方はまず、ご紹介したような方法を検討してみましょう。債務整理については、専門家である弁護士にご相談ください。

<解決事例>マイホームを手放さずに借金解決!C子さん(38歳 主婦 子供あり)

<解決事例>マイホームを手放さずに借金解決!C子さん(38歳 主婦 子供あり)

匿名で診断OK! 質問に答えるだけ!借金がいくら減るかわかります。

減額診断スタート

司法書士法人みつ葉グループでは借金問題の専属チームがフルサポート。


電話無料相談タップで発信

メール無料相談

お悩みの方に役立つ記事

債務整理について

借金返済について