任意整理の完済後、ローンが組めるようになるのは5年後?【債務整理】

最終更新日:2020/09/14

監修

弁護士法人サンク総合法律事務所
弁護士 堀川 民人

弁護士法人サンク総合法律事務所 堀川 民人

書類

任意整理をすると、いわゆるブラックリスト状態になります。

任意整理の完済後、事故情報が消去されて再びクレジットカードが作れるようになるまでどのくらいかかるのでしょうか?

また、事故情報が消えたかどうかの確認方法も気になります。

今回は、任意整理の完済後ローン復活するまでの期間とローン復活したことの確認方法、クレジットカードを使いたい方への代替え案について解説します。

あなたの借金はいくら減らせる?

減額診断スタート

<この記事の要約>

  • 任意整理など債務整理をすると、ブラックリスト状態(=信用情報機関に事故情報が掲載された状態)になることが多い
  • ブラックリスト状態になると、新しいローンやクレジットカードの作成が難しくなる
  • ブラックリスト状態解消までの期間は、債務整理後の残金支払い状況などによって変わってくる。任意整理の場合、完済後5年になることもある
  • ブラックリスト状態が解消する前にカード機能を利用したい場合、デビットカードや家族カード、ETCパーソナルカードなど代わりになるカードを作成すれば良い
  • ブラックリスト状態が解消されたかどうかは、信用情報機関から自分自身の履歴を取り寄せれば分かる

任意整理すると完済後もクレジットカードが作れない!

任意整理は利息をカットもしくは大幅減額して、長期で返済していくように債権者に交渉する手続きで、少ない負担で借金返済をしていくことができます。

しかし、任意整理をすると、しばらくの間銀行やカード会社などの融資の審査に通らなくなることが多いです。

そうなると、クレジットカードに申し込んでも新規カードの発行はされませんし、今あるカードも強制解約まではされなくても、利用停止されることがあります

会社員や銀行員で年収や勤続年数が足りていても、住宅ローンや自動車ローンなどを利用することができなくなります。

これは、信用情報機関に「契約通りの支払いをしなかった」という情報(事故情報)が登録されるからです。クレジットカード会社やローン会社は、申し込みがあれば信用情報を必ず確認しますので、事故情報があると審査に通りにくくなります。

信用情報機関は下記の3つです。

このように信用情報機関に事故情報が掲載された状態を、俗にブラックリスト状態といいます。

なお自己破産や個人再生、特定調停をした場合も、同じくブラックリスト状態になることがほとんどです。

任意整理すると整理した借金の残債務を数年かけて支払うのが通常ですが、ブラックリスト状態は完済後も数年間続きます。
ブラックリスト状態について詳しい記事はこちら:「ブラックリストとは?【借金滞納や債務整理をした場合】

クレジットカードが作れるようになるのは完済後何年?

まず注意したいのが、事故情報が消えた(ブラックリスト状態が解消した)ら直ちにカードが作れるようになるわけではないということです

事故情報が消えた後も、過去の事故情報を金融機関等が内部に保管し、かつて延滞・債務整理をした人だ、と判断できる・する可能性があるからです。

とはいえ、ブラックリスト状態がいつ解消されるかは、新しい借入れ等ができる時期の重大な目安となります。

そこで、以下では、任意整理でブラックリスト状態になった場合、その状態が解消される期間としては完済後何年かかるのか、について触れていきます。

関連記事
ブラックリスト状態が解消されてから再度クレジットカードを作るには?「自己破産後にクレジットカードを作れるまでの期間と注意点

任意整理で信用情報機関に事故情報が記録された場合、その情報の保有期間はおおむね5年間です。いつから5年なのかは場合によって異なります。

完済などによりローン・クレジット契約の終了から5年とされる場合が多いですが、以下、JICCを例にして、例外的場合について説明します。

こちらはJICC公式サイト内の「信用情報記録開示書の見方について」というページの一部です。借入れ・キャッシングの場合を例にして説明します。

延滞 登録 期間
(引用:登録内容と登録期間 |日本信用情報機構(JICC)指定信用情報機関

まず、契約日がいつかによって事故情報の保有期間が異なることが分かります。例えば、2019年9月30日以前の契約については、減額等の申入れから最大5年となっており、完済から5年とはされていません。

CICと全銀協の公式サイトでは、「任意整理をすると…」と直接的に明記されているわけではありませんが、延滞や保証履行・代位弁済があると事故情報となるとされています。

代位弁済とは、専ら、借金等をした人の代わりに別の人が返済をする場合をいい、保証履行とは保証人がする代位弁済です。

この事故情報は、契約終了後最大5年は消されません。
(参考:CIC開示報告書についてー開示報告書の各項目の説明について
参考:全国銀行個人信用情報センター(JBA)ご案内パンフレット)

以上のように、信用情報機関、任意整理後の支払期間、延滞の有無・時期などによって、いつまで事故情報が残るのかは変わってきます。

簡単にまとめると、任意整理をし完済もした後、5年間は事故情報が残ることも多い、といえます。

カードが使えなくて不便…そんな時は?

そうは言っても債務整理を行っている期間、さらにその後数年という間、クレジットカードが利用できないのを不便に感じる方も多いでしょう。

ネットショッピング、ETCを利用する、通信費を引き落としにする等、これらすべてをクレジットカードで行うことができないのです。現金で支払えない訳ではないですが、今まで当たり前にしていたことができなくなるのは不安ですよね。

もしどうしてもカード機能の利用をしたい場合は、以下の方法がオススメです。

デビットカード

現金が無くても商品を買うなどができる点でクレジットカードと同じですが、口座に残高がないと利用ができない仕組みになっているので、使いすぎることがありません。

JCBやVISAなどの加盟店やサイトで利用できます。カードを作る際に審査がない場合が多く、基本的には主婦や無職の方でも作成できます。

Visaデビット
こちらのサイトでは、デビットカードについてわかりやすく説明されています。

家族カード

家族(ブラックリスト状態ではない方)が契約しているクレジットカード会社で、追加でカードを発行してもらうことができます。

主契約者がカード審査に通っていれば、その家族は基本的に無審査で家族カードを持つことができます。

ETCパーソナルカード

有料道路の通行料金の支払いに限定された、クレジット機能のないETCカードです。あらかじめある程度の金額を預託する仕組みです。

債務整理後お困りの方、またカードが使えなくなるのが不安で債務整理に踏み切れないという方は是非参考にしてみてください。

完済後、信用情報が回復したことの確認方法は?

任意整理の完済後、自分の信用情報から事故情報が消えたかどうかはどのようにして知ることが出来るのでしょうか。

実は自分の信用情報については、各信用情報機関に対し、自分で開示請求できます。債権者以外に自分自身も信用情報を見ることができるということです。

3社の信用情報機関に連絡をして、本人が履歴取り寄せの申請手続きを行い、事故情報が消えているか確認してみましょう(開示手数料が別途かかります)。

万一間違って事故情報が記録されている場合には、信用機関に対して訂正請求することも可能ですが、正しい情報を本人の都合で消去してもらうことなどはできません。

まとめ

任意整理をすると信用情報に事故情報が記録されて、借入が出来ないブラックリスト状態になってしまいます。

ブラックリスト状態とは、信用情報機関に事故情報が残った状態です

カードが使えなくてどうしても不便な場合は、デビットカードなどいくつか代替え案があります。

事故情報は、任意整理手続が終わったらすぐに消えるというものでもないので、任意整理の完済後も5年ほどブラックリスト状態が続くことが珍しくありません。

任意整理の完済後事故情報が消えたかどうか確認するには、信用情報機関に対して個人情報開示請求をすると良いでしょう。

<解決事例>マイホームを手放さずに借金解決!C子さん(38歳 主婦 子供あり)

<解決事例>マイホームを手放さずに借金解決!C子さん(38歳 主婦 子供あり)

匿名で診断OK! 質問に答えるだけ!借金がいくら減るかわかります。

減額診断スタート

司法書士法人みつ葉グループでは借金問題の専属チームがフルサポート。


電話無料相談タップで発信

メール無料相談

お悩みの方に役立つ記事

債務整理について

借金返済について