任意整理中に個人再生に切り替えできる?【債務整理】

最終更新日:2020/12/21

監修

弁護士法人サンク総合法律事務所
弁護士 堀川 民人

弁護士法人サンク総合法律事務所 堀川 民人

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借金の返済がきつい・つらい場合、任意整理で解決できるケースが多いです。

しかし、任意整理をしてもその後の返済が苦しくなったり、生活状況が変わったりして、個人再生を検討することがあります。

今回は、任意整理を個人再生に切り替えることが出来るのかについて解説します。

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<この記事の要約>

  • 任意整理の手続き中でも、手続き完了後でも、個人再生に切り替えることは可能
  • 任意整理がうまくいかない場合、個人再生に切り替えた方がいいのは
    ・債務総額がある程度大きい人
    ・借り入れ理由の大半がギャンブルや浪費などの人
    ・ローン中の住宅を残したい人
     など
  • できれば切り替えなしに、始めから適切な手続きを選択する方が簡便。弁護士などの専門家と相談して慎重に検討した方が良い

任意整理後返済が苦しくなった場合、個人再生に切り替えることはできるか

借金返済が苦しい

任意整理で和解が取れた内容通りに返済していたところ、生活状況が変わり、その後毎月の返済が厳しくなるケースもあります。

任意整理でいったん債権者と和解してしまっているので、その後手続きを切り替えることは難しいのではないかとも思われます。

しかし、任意整理後支払いが苦しくなった場合でも、個人再生への切り替えは可能です。

個人再生に切り替えて裁判所で必要な手続を経ると、例えば概ねの借金の総額が1500万円以下の場合、その借金が最大5分の1にまで減額出来るので、任意整理では解決出来なかった借金も完済可能な範囲に落ち着けることができます。

実際にいったんは任意整理したけれど、減給や転職などで状況が変わって返済が苦しくなり、個人再生や自己破産に切り替える人はいます。

まずは任意整理を依頼した弁護士などに相談してみましょう。他の弁護士に切り替えて依頼をすることもできます。

個人再生に切り替えを考えた方がいいのはこんな人

個人再生は、裁判所を通じて債務を元本も含めて減額してもらう手続きです。

裁判所に提出した再生計画が認可されると、原則として債務が最大5分の1に減額され(ただし借金額が500万~1500万円の場合。借金額によって減額率は変わります。例えば、借金額が500万円未満の場合には100万円までしか減額されません。また、持っている財産の価値や手続きの内容などによっても、減額幅は変わることがあります。)、その債務を3~5年で分割払いします

任意整理後に支払いが厳しくなった時、、破産という選択肢もありますが、個人再生を考えた方がいいのは以下のような人です。

債務総額がある程度大きい

個人再生では、債務が5分の1または100万円にまで圧縮されるケースが多数ですが、債務総額によって圧縮額が変わります。

債務総額 減額後、最低でも返済すべき金額
100万円未満の人 負債の全額(圧縮されない)
100万円以上500万円未満の人 100万円
500万円以上1500万円以下の人 総額の5分の1
1500万円を超え3000万円以下の人 300万円
3000万円を超え5000万円以下の人 総額の10分の1

例えば債務総額が150万円以下の場合、100万円にしか圧縮されないので、弁護士・司法書士の手続き費用も含めて考えると、個人再生をしてもあまりメリットは大きくないと言えるでしょう。

逆に、債務総額が大きい人ほど、任意整理から個人再生に切り替えることにより大幅な減額が見込めます。ちなみに、債務総額が5000万円を越えると、個人再生はできませんので、ご注意ください。

借り入れ理由の大半が、ギャンブルや浪費

任意整理がうまくいかず、自己破産で立て直しを図るケースもあるでしょう。

しかし、借り入れ理由のほとんどがギャンブルや浪費、風俗などの理由が大きい場合、自己破産で免責(借金が免除になること)が認められないことがあります

個人再生であれば、基本的に借り入れ理由は問われません。自己破産で借金がゼロにはならないにしても、個人再生が認められれば大幅な減額が可能です。

ローン中の住宅を残したい

個人再生には住宅ローン特則があるので、自己破産とは違い、一定の条件を満たせば、住宅を手放さずに手続きをすることができます。ただし、債務者本人が住んでいる住宅に限ります。

はじめの手続選択が重要!

頼れる弁護士

任意整理手続きの途中でも手続きが終了した後返済が苦しくなった場合でも、個人再生への切り替えができます。しかしこのような切り替えなしに、始めから適切な手続きを選択する方が簡便ですよね。

手続きを切り替えると、その分弁護士費用がかさんでしまうこともあります

借金問題の解決のために債務整理する際には、できるだけ切り替えが必要にならないように、当初の段階でどの手続きが本当に適しているのか、慎重に検討することが重要です。

今後の収入と支出の見込みなどを債務残高と比較して、本当に任意整理で借金を完済できるのかをしっかり考え直してみましょう。

苦しいと思うのであれば、無理せず始めから個人再生(または自己破産)を利用することがスムーズな解決につながります。

債務整理の実績が豊富な弁護士事務所なら、相談しながら一緒に方針を決められます。お悩みであれば、まず無料相談をしてみるのが良いでしょう。

まとめ

任意整理の手続きの最中に個人再生に切り替えたり、任意整理後の支払いが苦しくなった場合に個人再生に切り替えることは可能です。

債務総額が大きい人、借り入れ理由の大半がギャンブルの人、ローン中の住宅を残したい人などは、任意整理がうまくいかなかった場合個人再生に切り替えることで解決できる可能性があります

ただし手続きの切り替えはしない方が簡便ですし、切り替えをするとその分費用がかさむこともあります。

債務整理手続きを選択する際は、当初の段階からどの手続きが本当に適しているのかについて弁護士などの専門家とともに慎重に検討する必要があります。本記事はポイントをまとめましたが、検討すべき事項は他にもありますので、弁護士等の判断を仰ぐことが重要です。

任意整理中の個人再生への方針変更については、元々依頼していた弁護士・司法書士でなくても相談可能です。

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