債務整理(自己破産や任意整理など)をした後に借入れする場合の注意点

最終更新日:2020/11/12

監修

弁護士法人サンク総合法律事務所
弁護士 町田 麻美

弁護士法人サンク総合法律事務所 町田 麻美

書類を見て悩む人

債務整理をすると、「ブラックリスト状態」になり、一定期間新たな借金(ローンやクレジットカードの利用)が出来なくなります。

債務整理手続きから時間が経ち、ブラックリスト状態でなくなれば、また借入れができるようになる可能性があります。

今回は、債務整理後に借り入れをする際の注意点について解説します。

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<この記事の要約>

  • 債務整理をした会社によっては、社内ブラックという会社独自のブラックリストに載る可能性がある
  • 社内ブラックに登録されると、同じ債権者では一生借りられない可能性もある
  • 債務整理をした会社は、グループ会社ともブラック情報を共有する場合がある。もし債務整理後にまた借金をする場合は、債務整理した債権者とそのグループ会社を避けて融資申し込みをする方が良い
  • 借金の返済は大変でリスクの大きいもの。どうしても避けられない理由がある場合以外はもう借りないようにしよう

債務整理するとブラックリスト状態になる

任意整理や自己破産などの債務整理をすると、信用情報機関が管理する個人信用情報に事故情報が記録されて、ブラックリスト状態になってしまいます。

債務整理について詳しい記事はこちら:「債務整理とは?任意整理、個人再生、自己破産の費用とメリット・リスクを比較!

ブラックリスト状態になると、基本的にはクレジットカード会社や銀行、消費者金融などのローン審査に通らなくなります。

ブラックリストについて詳しくはこちら:「ブラックリストとは?【借金滞納や債務整理と信用情報】

ただ、事故情報(異動情報)は、任意整理の場合原則として最後の返済の日から5年間、自己破産の場合5年(銀行系の情報機関は10年)で消除されます。

その期間が経過すれば、債務整理後でもまたローンを組むことが出来るようになるということです(その時点での収支状況などによって審査されるため、必ずローンを組めるとは限りません)。

社内ブラックがあるので、同じ債権者に借りようとするのは避けた方が良い

債務整理後、債務整理の対象にした債権者(銀行などの貸主)から再度借りようとするのは避けた方が良いでしょう。

債務整理をした場合、信用情報機関の事故情報とは別に、社内独自の社内ブラックに登録される可能性があるからです。

社内ブラックとは、各クレジットカード会社やローン会社が社内で独自に設けているブラックリストのことで、過去に迷惑をかけられた債務者などの情報が記録されています。

社内ブラック情報は、信用情報機関の事故情報とは異なり、何年経ったら消えるなどということがないので、極端な話、いったんその会社の社内ブラックに載ってしまうと一生同じ会社では借り入れが出来ない可能性もあります

それだけでなく、社内ブラック情報は関連するグループ会社に共有されるケースもあるのです。

グループ会社を利用出来ない可能性がある

債務整理 情報共有

債務整理によってクレジットカード会社の社内ブラックに登録されてしまった場合には、その債権者のカードだけではなく関連会社全体でローン利用が出来なくなる可能性があります

たとえば銀行と消費者金融が提携しているケースでは、以前にどちらかを債務整理した場合、他方におけるローン審査に影響することがあります。

それでは、どの会社がグループ会社とブラック情報を共有しているのか、自分で調べられるのでしょうか?

グループ会社間でブラック情報を共有しているかを調べる方法

金融機関の公式サイトには「プライバシーポリシー」や、「個人情報の取り扱いについて」というページが必ずあります。

このページ内の個人情報の共同利用というような項目をよく読むと、グループ会社内でブラック情報を共有しているかが推測できます。

ただ、はっきりと「事故情報をこのグループ会社と必ず共有します」と書いてあるわけではないので、推測の範囲の話にはなります。

例えば、プロミス公式サイトの「個人情報の取り扱いについて」というページの第12条(個人情報の第三者への提供、取り扱いの委託)にはこのように記載されています。

1.当社は、保護措置を講じたうえでお客様の個人情報を当社のホームページ(https://cyber.promise.co.jp/)にて公表している関係会社および提携会社に提供することがあります。

2.前項で提供される情報は以下の内容です(ただし、当社が信用情報機関から取得した個人情報を除きます。)。
(1)申込日、申込商品等の申込事実情報
(2)氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、勤務先、勤務先所在地等の本人特定情報
(3)資産、負債、収入、支出等の与信に関わる情報
(4)貸付日、貸付金額、入金日、残高金額、延滞等の取引および交渉経過等の取引および交渉履歴情報
(5)本人を確認する書類に記載された本人確認情報(本籍地に関する情報を含む)

(引用:プロミス公式サイトより)

この規約を読むと、「ブラック情報を三井住友系列の金融機関とその提携会社に共有される可能性がある」ということが推測されます。

ちなみに、1.に記載の「関係会社および提携会社」にはSMBCモビット、三井住友銀行をはじめ提携の全国の銀行・信用金庫が含まれています。

債務整理後に審査申し込みをする際の注意点

前述のプロミスの例でわかるように、債務整理後約5年経ってからどうしてもまた借り入れが必要になった場合、債務整理した会社のグループ会社を避けて審査を申し込むのが賢明です。

そこで、一部ですが貸金業でグループ展開している会社を紹介します。

三菱UFJフィナンシャル・グループ

  • 三菱UFJ銀行
  • じぶん銀行
  • アコム
  • 三菱UFJニコス
  • ジャックス
  • JALカード など

参照:三菱UFJフィナンシャル・グループ グループ会社一覧

アイフル株式会社

  • ライフカード
  • ビジネクスト など

参照:アイフル株式会社 グループ紹介

りそなホールディングス

  • りそな銀行
  • 埼玉りそな銀行
  • 関西みらい銀行
  • みなと銀行
  • りそなカード など

参照:りそなホールディングス グループ主要会社一覧

このように一見関係のなさそうな会社でも、実はグループ会社である場合があります。

グループ会社同士だからといって、必ずブラック情報や個人情報を共有しているというわけではありませんが、債務整理した会社とは別グループ・別会社を選んで審査を申し込むのが良いでしょう

再度借金をする前に

債務整理経験のある方は、過去借金返済に苦しんだ末に思い切って債務整理に踏み切った方が大半だと思います。お分かりのように、お金はなるべく借りないのが一番です

返済により生活は圧迫されますし、少しずつ返済していくと支払う利息の総額も大きくなります。少し気が緩んで借金が増え、また悪循環の繰り返し…そんな方が多いのも現実です。

もし借金を返済し終わる前に事故や病気で働けなくなったら、ただでさえ生活が大変な中大きな負担になりますし、万が一死亡した場合は家族に借金の請求がきてしまいます。

もし避けられない理由で借り入れが必要な場合は、確実な返済計画を立ててから申し込みをしましょう

まとめ

債務整理をするとブラックリスト状態になって借り入れが出来なくなります。

信用情報機関でブラック情報が消えても、個別企業では社内ブラック情報が残っているので同じ債権者では借り入れが出来ない可能性が高くなります

さらに、同じ会社でなくても系列会社などの場合、ブラック情報がまわってしまい、やはり審査が通らないことがありますので、注意が必要です。

最後に、借金にはリスクが付きまといます。どうしてもという事情がなければ、再度借金はしないのが賢明です。

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