任意整理で口座凍結になる対象とは?解除までの期間はどのくらい?

最終更新日:2020/07/20

監修

弁護士法人サンク総合法律事務所
弁護士 堀川 民人

弁護士法人サンク総合法律事務所 堀川 民人

借金返済が苦しい

借金返済で苦しい生活を改善するために、任意整理をはじめとした債務整理は有用な手続きです。

しかし、任意整理をすると銀行口座が一定期間、凍結されてしまうことがあります。

今回は、任意整理で凍結になる口座とならない口座についてと、口座凍結の解除までの期間、注意点などについて解説します。

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<この記事の要約>

  • 任意整理の対象にした銀行は基本的に全支店の口座が凍結される
  • 口座凍結が解除されるまでの期間は、金融機関によっても異なるが大体1〜3ヶ月
  • 任意整理後の口座開設は問題なくできる。任意整理の手続き中は、借入れ先の銀行でなければ口座開設が可能

口座凍結とは?

いわゆる口座凍結とは、銀行の判断により口座の機能がストップすることです。具体的にいうと給与などの振り込み、出金(引出し)、自動引き落としなどができなくなります。

楽天銀行など、通帳が発行されないネット銀行なども同じです。

どのような場合に口座凍結されるか

銀行からの借金を任意整理する場合は口座凍結する

借入れのある銀行口座を対象に任意整理を行うと、ほとんどの場合銀行口座が凍結となります

たとえば銀行系カードローンなどに対し任意整理を行うと、その銀行の口座が一定期間凍結状態になります。

このように、任意整理手続きに入るなどしてこれまで通りの借金返済が不可能になった場合、債権者である銀行は預貯金口座を凍結して借金の残金と口座内に残っている預貯金(預貯金残高)を相殺できることになっています。

また、銀行は、保証会社から代わりに弁済を受けたり、カードローン等を解約したりすることもあります。

銀行は任意整理手続きが開始すると、上記のような手続きを進めていくために一時的に口座凍結を行うのです。

基本的には任意整理の対象になった銀行の全ての支店の口座が凍結になります

任意整理は対象の債権者を選べる

任意整理 債権者選択

借金の貸主を債権者といいますが、任意整理の場合「この債権者は対象にし、この債権者は対象にしない」ということをある程度選ぶことができます。

たとえば借金に保証人がついている場合は、任意整理をすることで保証人に一括請求されることが多いため、その保証人つき債務だけ除いて他の債権者を任意整理することができます。

ですので、もし借入れ先の中に銀行があり、その銀行の口座が凍結すると都合が悪いという場合、それ以外の債権者のみ任意整理の対象にするという選択肢もあります

たとえば副業でやっている個人事業のメインバンクが三菱UFJ銀行で、三菱UFJ銀行を含めた数社からの借金があるとします。メインバンクが一定期間でも凍結になると、様々な手続きが面倒であったり副業分の収入が入らなくなり困る、という状況です。

三菱UFJ銀行の借金が少額であったり、そこまで返済に困っていないという場合は、それ以外の数社のみ任意整理の対象にし、三菱UFJ銀行は今まで通り返済していきます。そうすることで、基本的にUFJ銀行の口座は凍結せず、継続して利用することができます。

口座凍結への対処法・注意点

たとえば、メインバンクとして使っている銀行を相手に任意整理をしなければ、借金問題が解決しないという人もいるでしょう。

そのような場合は、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。

対象の口座に、給与振込口座がある場合

よく問題になるのは、その口座が給与振込口座になっている場合です。

このような場合、口座が凍結されてしまうと給料が振り込まれなくなってしまいます。

よって、任意整理する際は、給与振込口座のある金融機関から借入があるなら手続きに入る前に、なるべく速やかに、給与振込口座を変更しておきましょう

会社によっては現金払いに変更してくれる場合もあります。

意外にも「給与口座や支払い方法を変更して欲しい」と依頼すれば、すんなり変更してもらえるケースはあるので、会社の経理担当に相談してみましょう。

もし事情を聞かれたら正直に「債務整理をする」と話す人もいれば、適当な理由を付しつつ事情を伏せて話す人もいます。

原則として、債務整理をすることを会社に話す義務はないので、どのように対応するかはお任せしますが、ここでは何より借金問題を解決することを優先して考えましょう。

給与口座の問題が気にかかり躊躇してしまう人もいますが、任意整理などの債務整理をしなくても、借金を滞納することによって口座凍結してしまうおそれがあります

間に合わなければ手続き開始後に早急に変更する必要があります。

対象の口座からの自動引き落としがある場合

また、光熱費やインターネット料金、習い事代などを銀行口座から自動引き落としに設定している場合も注意が必要です

口座凍結されると引き落としが出来なくなるので、光熱費などの支払いを滞納してしまうことになります。

任意整理する場合に引き落とし口座のある金融機関から借入がある場合は、手続き前に引き落とし口座を変更しておくか、間に合わなければ手続き開始後早急に変更しましょう。

間に合わなかった数回分の支払いは、残高不足のお知らせ・請求書が葉書などで届くはずですので、そちらで対応しましょう。

口座凍結が解除されるまでの期間

口座凍結は、相殺、保証履行などが終わるまで、金融機関において口座に動きがないようにするための手続きです。

よって、これらの手続きが終われば口座凍結は解除されます

凍結されてから解除までにかかる期間は金融機関によってもまちまちですが、1~3ヶ月であることが多いです。

多くの場合一定期間が過ぎれば口座は元どおり利用できますが、銀行によっては債務整理後強制解約されてしまうことがあります

任意整理後、口座開設することは可能?

任意整理後の銀行口座開設は自由にできます

ただ、任意整理をするとブラックリスト状態になるので、クレジット機能付きの口座を開設したり、カードローンを利用することが一定期間難しくなります。
ブラックリスト状態について詳しい記事はこちら:「ブラックリストとは?【借金滞納や債務整理と信用情報】」

任意整理の手続き中であっても、借入れ先以外の銀行であれば問題なく口座開設ができます。

まとめ

任意整理の対象にした銀行は基本的に全支店の口座が凍結されます。給与振込口座や、光熱費などの引き落としに利用している口座は、凍結されるとトラブルになったり、生活ができなくなってしまいます。

できれば任意整理の手続き前に口座を変更しておくことが望ましく、間に合わなかった場合は手続き開始後に早急に変更するようにしましょう。

また、口座凍結が解除されるまでの期間は金融機関によっても違いますが大体1〜3ヶ月です

任意整理後の口座開設は原則として可能です。任意整理の手続き中は、借入れ先の銀行でなければ口座開設できます

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