奨学金がある場合におすすめの債務整理とは?【奨学金返済がきつい時の対処法】

最終更新日:2020/11/12

監修

弁護士法人サンク総合法律事務所
弁護士 淺海 菜保子

弁護士法人サンク総合法律事務所 淺海 菜保子

書類を見て悩む人

借金の悩みを抱える人の中には、「奨学金を含めて借金が複数あり、返済がきつい」という人も多いでしょう。

そこで今回は、奨学金返済がきつい時の対処法、奨学金がある場合の債務整理についてについて解説します。

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<この記事の要約>

  • 奨学金の返済が苦しい場合は、まず猶予・減額制度を検討する
  • 奨学金がある場合におすすめの債務整理は任意整理。保証人がついていない借金だけを対象にして、毎月の返済負担を下げられる
  • 奨学金がある場合に自己破産・個人再生をすると、保証人に確実に影響が出る・同居家族に内緒にすることが難しいといった注意点がある

奨学金返済がきつい時の対処法〜猶予・減額制度〜

たとえば「他の借金はない・もしくは少額だが奨学金の返済自体がきつい」という場合、まず以下の方法を検討してみましょう。

日本でもっとも多く利用される、日本学生支援機構の奨学金には返済猶予制度があります。

返済猶予制度は、災害、傷病、経済困難、失業などの返還困難な事情が生じた場合に機構に申請し、認められれば一定期間返済をストップしてもらえるという制度です。

返還期限猶予 – JASSO

また、減額返還制度もあります。

減額返還制度は、災害、傷病、その他経済的理由により奨学金の返還が困難な場合に、一定期間、当初約束した返還月額を減額して、返還期間を延長する手続きです。

減額返還 – JASSO

どちらの場合も申込書と必要証明書を提出し、一定の要件に合致しなければなりませんが、日本学生支援機構のサイトにも「延滞する前にすみやかに手続きをおこなってください。」とあるように、なるべく負担が軽くなるよう考慮してくれるはずです。

奨学金がある場合におすすめの債務整理

任意整理

奨学金の返済に加え、クレジットカードや消費者金融などへの返済が苦しい…そんな場合に検討すべき方法は、奨学金以外を任意整理するという方法です。

法的な対応によって借金を減額したり免除したりできる債務整理には、主に3種類あり、その中でも任意整理を選択する人は多いです。

任意整理とは、裁判所を通じて行う手続きではなく、債権者(貸主)と交渉をして利息のカットもしくは大幅減額をしてもらい、その金額を3~5年で無理なく返済していくという手続きです。

この場合、任意整理のメリットは対象にする債権者を選択できるということです。

理由は次の章で詳しく説明しますが、奨学金を任意整理の対象にすることのメリットはほぼありません

奨学金以外の借金を任意整理して負担を減らし、奨学金はそのまま返済する・もしくはそれでも返済が困難であれば猶予制度などを利用するのが最善です。

奨学金を任意整理の対象にしない方がいい理由

保証人 除いて 任意整理

まず、奨学金は親族が保証人になることが多いですが、保証人つき借金を任意整理の対象にすると保証人に対して一括請求がいきます

保証人である親族との信頼関係を損ねてしまうことや、そもそも保証人が一括返済できない場合のリスクを考えると、奨学金は任意整理の対象にしない方が賢明でしょう。

また、親族を保証人にたてず『機関保証(保証会社に保証してもらう方法)』を選択している場合でも、奨学金を任意整理するメリットはほぼありません。

奨学金は元々無利息もしくは非常に低い利率でしか利息が発生しないので、任意整理で利息をカットもしくは減額してもらうことの恩恵を受けられないからです。

自己破産・個人再生をする場合の注意点

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ここまで紹介した方法を検討しても、借金返済が楽になる見込みがない・返済が困難だという場合は自己破産または個人再生を検討しましょう。

自己破産は裁判所に申立をして借金を「完全に0(税金や健康保険料などは残ります)」にしてもらえる手続きです。その代わり、一定額以上の財産は失われます。

自己破産について詳しい記事はこちら:「自己破産とは?メリットとリスク・費用について徹底解説

個人再生は、裁判所に申立てをして借金を「元金ごと」大幅に減額できる手続きです。借金を5分の1や10分の1にまで減らせる可能性があります。守りたい財産がある場合は個人再生を選択するのがおすすめです。

個人再生について詳しい記事はこちら:「個人再生とは?メリットとリスク・費用について徹底解説

「自己破産・個人再生は借金返済の悩みを根本から解決し、リスタートできる」ということはイメージできたかと思います。借金自体が減額または免除されるため、奨学金に対しても非常に有効な解決手段です。

<注意点1> 保証人への影響
しかし、奨学金に保証人がついている場合は、自己破産・個人再生をすると確実に保証人に請求がいきます。個人再生や自己破産においては、一部の債権者だけを手続きから外すことは認められていないため、、奨学金だけを外すことは出来ないのです。

よって、保証人には自己破産や個人再生の手続きを進める前に、請求がいく旨をしっかりと説明しておく必要があります。保証人は、請求された額を一括または分割で支払うか、一緒に債務整理をして解決するか、よく考えなければなりません。

ちなみに、手続き終了後に任意で債権者に支払いをすること自体が禁止されるわけではありません。個人再生や自己破産手続きで借金をきれいに整理してから、保証人であった親族に任意でお金を返済していくのも一つの方法です。

この点機関保証にしている場合は、特に迷惑がかかる人はいません。

<注意点2> 同居家族に内緒にすることは難しい
自己破産や個人再生といった手続きを行う際は、自宅に裁判所からの書類が届いたり、裁判所に対して同居する家族の収支状況を説明したり、家族に関する書類の提出を求められたりする場合があります。

家族と同居している場合、家族に内緒にしたまま自己破産・個人再生を行うことは難しいといえます。

自己破産や個人再生といった裁判所を通じて行う債務整理は、簡単におすすめすることはできませんが、特別な事情で生活自体が困窮してしまった・他の方法ではどうしても解決できないなどという場合は注意点も含めよく検討してみましょう。

状況に対して最適な方法をとれば、必ず借金問題を解決して、生活を再建することができます。

最適な方法が分からずお悩みの場合は、早めに弁護士などの専門家に相談しましょう

まとめ

奨学金の返済がきつい場合は、まず奨学金の猶予・減額制度を検討しましょう。

奨学金がある場合におすすめの債務整理は任意整理です。保証人がついていない借金だけを対象にして、毎月の返済負担を下げられます。

どうしても借金問題が解決しないという場合は、自己破産・個人再生を検討しましょう。

この場合、保証人に確実に影響が出る・同居家族に内緒にすることが難しいといった注意点があります。

どの手続きが最善なのかについては、弁護士に相談してみましょう。

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