家族や親戚の借金返済義務が自分に及ぶことはある?

最終更新日:2020/11/26

監修

弁護士法人サンク総合法律事務所
弁護士 市川 正敏

弁護士法人サンク総合法律事務所 市川 正敏

パートナーへの影響

本人が借金をしていなくても両親や子供、兄弟などの家族、また親戚が借金していることがあります。

このような場合、その借金返済義務が自分や他の家族にも及ぶことがあるのか、取り立てされるのか心配ですよね。

今回は、家族や親戚の借金返済義務が自分に及ぶのかと、その借金問題への対処法を解説します。

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<この記事の要約>

  • 家族や親戚の借金返済義務が自分に及ぶことは基本的にない
  • 借金の保証人になっている場合や、借金を相続した場合には自分にも返済義務が及ぶ
  • 家族や親戚の借金問題については、お金を援助するよりも、借りている本人に債務整理などで解決してもらうのが最善

家族や親戚の借金返済義務は自分には及ばない

家族や親戚の借金返済義務が、自分など他の家族に及ぶことは基本的にありません

家族であっても、本人以外に債権者(貸主)が支払いを要求してくることはありませんし、もしされたとしても断ればそれ以上何の問題にもなりません。

家族・親戚だからという理由で返済義務が課されることはないのです。

ただ、借金について保証人になっている場合は別です

この場合、主債務者が借金返済をしない場合、保証人という立場にもとづいて借金返済義務を負うことになります。

また、相続が発生した場合も返済義務が生じます

債務者本人が死亡した場合、相続人には借金返済義務が相続されます。財産はなく、借金しか残っていない場合は相続放棄の手続きをすることで解決できることがあります。

相続人の借金返済義務

自分が取り立てにあうことはあるか

家族や親戚の借金が原因で、自分や他の家族が取り立てにあうことはあるのでしょうか?

こちらも、基本的にはありません。債権者が、保証人以外の家族・親戚などに取り立てを行うことは法律で禁止されているからです。

ただし、闇金(貸金業としての登録を行っていない、または出資法に違反する高金利をとる業者)から借金をしてしまっている場合、家族などに取り立てをしてくることがあります。

闇金自体が違法であり返済する必要はありませんので、もし家族が闇金から借金をしているのであれば、警察や弁護士事務所に相談しましょう。

家族が借金を返せない場合のリスク

家族・親戚が借金をしていても、保証人でなければ督促をされないことには安心しましたが、もし借金を返せず滞納してしまった場合、他の家族にはどのような影響があるのでしょうか?

もっとも大きい影響は、財産や給与の差押えです。

借金滞納が続くと多くの場合債権者が裁判を起こします。それでも無視していると、財産や給与が差し押さえられます。
借金滞納の流れについて詳しい記事はこちら:「借金を滞納した場合の流れとリスク・対処法【借金返済】

もちろん差し押さえられるのは債務者本人の財産や給与のみですが、もし家族みんなで住んでいる住宅がその債務者名義であれば、差し押さえられた場合全員で退去しなければなりません。

他にも、債務者本人の名義である車を家族で利用している場合や、家族全員の生活を主に債務者本人の給与だけで支えている場合などは、財産・給与差押えによる他の家族への影響が非常に大きいですよね。

借金をしている家族が、返済に困っていたり、滞納しているという場合は、放置せずに解決方法を模索する必要があります。

自分や他の家族の私物が差し押さえられることはある?

借金を滞納して差し押さえられる可能性があるのは、債務者である本人名義の財産のみです。

債務者本人以外の財産は、保証人になっていない限り差し押さえられることはありませんので、安心しましょう。

住宅 夫婦

借金の内容を把握し、状況を整理する方法

家族が借金を内緒にしていたり、どこにいくら借りているかわからない・借金の内容を把握していないという場合があります。

まず借金の内容を全て把握しなければ、解決方法を検討することも困難です。

そこで、個人の借金の内容を調べる方法をご紹介します。

日本には信用情報機関といって、どの金融機関に借りていて返済状況はどうなっているのかなどが登録されている機関があります。

信用情報機関には以下の3つがあります。
CIC(指定信用情報機関)
JICC(日本信用情報機構)
全銀協(全国銀行協会)

上記3つの機関の情報を取り寄せし確認すれば、どこにいくら借りているか・滞納しているかなど詳しく分かります(保存期間を過ぎているものを除く)。

注意点として、信用情報は基本的には債務者本人かローンなどの申し込みをした金融機関の担当者しか取り寄せすることができません。家族が代わりに情報を開示してもらうことができないのです。

ですので、家族が借金を内緒にしている場合は、借金返済ができない場合のリスクや、解決方法があるということをしっかり伝えた上で話し合い、本人に信用情報を取り寄せしてもらう必要があります。解決方法については次の章で解説します。

信用情報 開示可能

家族の借金の解決方法として、債務整理を検討する

借金の内容を把握した結果、家族や親戚が自分で返済していけるような額であれば、なるべくこれ以上借金額を増やさないようにし、計画的に返済してもらえば良いでしょう。

しかし、収入に対して借金返済額が大きすぎたり、本人が「返済が苦しい」と感じている場合は債務整理を検討しましょう

債務整理は、法的な対応によって借金を減額したり免除したりできる手続きの総称です。

債務整理には任意整理、個人再生、自己破産などの種類があり、適切な手続きを行えばたいていの借金問題は解決出来ます。弁護士などの専門家に依頼することが多いです。
債務整理について詳しい記事はこちら:「債務整理とは?任意整理、個人再生、自己破産の費用とメリット・リスクを比較!

債務整理は、債務者本人しか手続きの依頼を行うことができません

弁護士は本人がしっかり理解・納得した上でしか手続きを行いませんし、弁護士と面談をしたり、契約の際の書類を書いたりといった部分は本人にしかできません。

まずは借金している本人が、弁護士事務所などに無料相談をし、最適な手続きを提案してもらうのが良いでしょう。

本人がなかなかその気にならないときには、まずは他の家族が弁護士事務所に相談しても構いません。その結果を本人に伝えて「債務整理をすると借金問題が解決出来る」ということをしっかり説明して理解してもらいましょう。

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家族・親戚へのお金の援助を断った方が良い理由

家族や親戚が借金問題で困っている場合、債務整理ではなく「自分たちがお金の援助をする」という解決方法を選択する人がいます。

借金の原因が、本人の浪費癖や計画性のなさである借金、周りからのお金の援助で借金問題を解決することは、避けた方が良い場合が多いです。

というのも、他者からの援助によって完済しても、本人には「借金を苦労して返済した」という感覚がなく、結局また借金を繰り返してしまうことが多いからです。

安易に借金返済の援助をすることは、かえって本人のためにならない場合があるのです。

やむにやまれぬ事情での借金などは別ですが、基本的には債務者本人が計画的な返済もしくは債務整理を行い、借金の原因と繰り返さない工夫をよく考えて、解決するのが最善です。

まとめ

家族や親戚が借金をしていても、その返済義務が自分に及ぶことは基本的にありません

ただ、連帯保証人になっている場合や、借金を相続した場合には自分にも返済義務が及びます。

家族や親戚の借金問題については、お金を援助するよりも、借りている本人に債務整理などで解決してもらうのが最善です。

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