自己破産後も車のローンを組みたい!対処法を詳しく解説【債務整理】

最終更新日:2021/06/30

監修

弁護士法人サンク総合法律事務所
弁護士 淺海 菜保子

弁護士法人サンク総合法律事務所 淺海 菜保子

債務整理 財産

自己破産後に車が必要になったとき、ローンで購入できるのでしょうか?

実は自己破産をすると信用情報に事故情報が登録されてしまうので、車のローン審査に通らない可能性が高くなってしまいます。

ただし一生車のローンを利用できないわけではありません。

今回は自己破産後でも自動車ローンを利用する方法やローン審査に通らないときの代替手段をご紹介します。

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この記事の要約
▼車のローンが残っておらず評価額が概ね20万円以下の場合は、自己破産でも車を残せることが多い

▼車のローンが残っていて「所有権留保」が設定されている、もしくは車の評価額が20万円を超える場合は、自己破産で車を残せない場合が多い

▼自己破産後、再度車のローンを組むには5〜10年ほど待つ必要がある

▼自己破産後に車のローンを組みたい場合に注意すべき点は以下
・信用情報に傷をつけないようにする
・借りる額をなるべく少なくする
・信用情報をチェックしてから申し込む
・自己破産で免責の対象となった債権者を避ける



自己破産で車を残せる場合と残せない場合

「自己破産をすると車がなくなる」と思っている方が多数おられますが、必ず失うとは限りません。自己破産によって車が失われるかどうかは状況によって異なります。

概ね以下のような基準で判断できます。

○車を残せる場合
車のローンが残っておらず、車の評価額が概ね20万円以下

×車を残せない場合
車のローンが残っていて「所有権留保」が設定されている
車の評価額が20万円を超える

車を手放さなくてよいなら、自己破産後に車を買い直す必要はないでしょう。

自己破産によって車を残せる場合と残せない場合について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
「自己破産したら車はどうなる?車を使い続けたい場合の対処法」

自己破産後、再度車のローンを組むには約5〜10年待とう

申し込み 信用情報 調査

自己破産をすると、信用情報に事故情報が登録されていわゆる「ブラックリスト」状態になります。すると基本的に車のローンや住宅ローン、クレジットカードなどの審査に通らなくなるため、ローンで車を購入することが難しくなってしまいます。

ただし信用情報上の事故情報は、一生登録され続けるわけではありません。
一般的には、以下の年数が経過すると消去される傾向が強いです。

  • JICC、CICの場合…自己破産後5年程度
  • 全銀協の場合…自己破産後10年程度

JICC、CIC、全銀協はそれぞれ信用情報機関の名称で、JICCには主に消費者金融会社、CICには主にクレジット会社や信販会社、全銀協には全国の金融機関が加盟しています。

信販会社やディーラーが取り扱っている車のローンの場合、CICを参照されるケースが多いので自己破産後5年程度が経過すると利用できる可能性が高いでしょう。

一方で、銀行のマイカーローンの場合、全銀協を参照されるので10年程度利用できない可能性があります。

自己破産後車のローンを申し込むときの参考にしてみてください。

自己破産後に車ローンを組みたい!注意すべき点は

自己破産後に車のローンを組みたいときには、以下のような点に注意しましょう。

注意すべき点:信用情報に傷をつける行為をしない

自己破産後5~10年程度が経過すると車のローン審査に通るようになりますが、それ以外の問題行動をすると別の要因で審査に落とされてしまう可能性が高まります。車のローンの申し込み前に信用情報を傷つけないよう注意しましょう

たとえば以下のような行為をすると不利になる可能性が高まります。

・携帯電話の端末代を滞納
携帯電話代を支払うとき、「端末代の分割払い」を利用するケースでは要注意です。

端末代の分割払いの際には信販会社を利用するので、滞納すると信用情報に延滞情報が登録されてしまいます。そうなったらいわゆるブラックリスト状態になるので、車のローンにも通りません。

スマホや携帯端末の分割払いを利用する場合、決して料金を滞納しないように注意してください。

・他社からたくさん借り入れをする
自己破産によって登録された事故情報が消去されたからといって、多くの会社から借り入れをしてはなりません。

すでに他社で多くの借り入れをしていると、審査の際に不利に評価されるからです。

『借金の総量規制』が適用される場合には、その額が年収の3分の1程度の借入額に達していたらそれ以上の貸付は基本的には受けられません。

車のローンを利用したい場合、他社でキャッシングやローンを利用する前に申し込みましょう。

・車のローンや、その他クレジットカードなどを一度にたくさん申し込む
一度にたくさんのローンやクレジットカード作成を申し込むのも控える方が無難です。

信用情報には申込情報が6ヶ月程度登録されます

一度にたくさんの金融会社にローンを申請すると、申込先のローン会社に「なにか問題があるのではないか」と思われ、もっとも希望するローン会社の審査に通らないというリスクが発生します。

・クレジットカードやキャッシングを延滞する
自己破産後5年程度が経過してクレジットカードや消費者金融を利用したら、絶対に滞納しないようにしましょう。滞納すると延滞情報が登録されてさらに5年以上、いわゆるブラックリスト状態になってしまう可能性もあります。

注意すべき点:借りる額をなるべく少なくする

購入車両の金額にも着目しましょう。融資額が低ければ、あまり信用がなくても融資してもらえる可能性があります。
できるだけ安価な車を選ぶ、またはいわゆるブラックリスト状態である期間中に頭金を貯金して借入額を抑えるなど工夫しましょう。

注意すべき点:信用情報をチェックしてから申し込む

ブラックリスト状態では、何度車のローンを申し込んでも審査に落とされてしまうでしょう。事前に信用情報機関へ情報開示申請を行い、事故情報が消えたと確認してから申し込みをするのが無難です。

JICCやCICでは営業所における窓口申請、JICCではアプリを使った申請、CICではWEB上の申請手続きを利用できますし、すべての信用情報機関で郵送による申請が可能です。

注意すべき点:自己破産で免責の対象となった債権者を避ける

車のローンの申し込みをするとき、自己破産の際、免責対象とした信販会社やローン会社は避けましょう

一度自己破産の対象とした金融会社では、「社内ブラックリスト」のようなものに登録されている可能性が高いためです。社内ブラックリストとは、金融機関ごとに過去の利用状況を踏まえて作成されているリストです。

社内ブラックリストに登録されると、たとえ信用情報機関から事故情報を消去された後でも審査に通らない可能性が濃厚となります。

過去に自己破産の対象としなかった信販会社であればそういった問題は生じないので、別の会社を利用しましょう。

詳しい記事はこちら:「債務整理(自己破産や任意整理など)をした後に借入れする場合の注意点

車のローンを組めないとき、車を利用するオススメの方法

マイカー 家族

自己破産後時間が経過しておらず、自分の名義で車のローンを組めない状態でも車を使いたい方が少なくありません。そんなときには以下のように工夫してみましょう。

家族名義で車のローンを組む

自己破産によって信用情報に事故情報が登録されるのは破産者本人のみです。

家族の信用情報には影響が及びません。自分名義でローンを組めなくても家族名義であれば車のローン審査に通る可能性があります。

現金一括で購入

車のローンが組めないなら、現金一括払いによって購入する方法があります。

自分で全額を用意できない場合、親族に援助してもらうことも可能です。

ただしあまり高額な贈与を受けると贈与税が発生する可能性もあるので、基礎控除(1年に110万円)の範囲内で支援してもらうのがよいでしょう。

カーシェア、レンタカーを利用

特に都心部に居住している場合、必ずしも車の所有は生活に必須ではないケースが多数です。必要に応じてカーシェアやレンタカーを利用する方法でも十分に対応できる方が大半でしょう。

車が必要なタイミングで、こうしたサービスを上手に活用してください。

自己破産をしても車を購入・利用する方法はあるので不安を感じすぎる必要はありません。借金返済が苦しくてお困りであれば、早めに弁護士に相談しましょう。

まとめ

車のローンが残っておらず評価額が概ね20万円以下の場合は、自己破産でも車を残せることが多いです。

車のローンが残っていて「所有権留保」が設定されている、もしくは車の評価額が20万円を超える場合は、自己破産で車を残せない場合が多いです。

自己破産後、再度車のローンを組むには5〜10年ほど待つ必要があります。

自己破産後に車のローンを組みたい場合に注意すべき点は以下です。
・信用情報に傷をつけないようにする
・借りる額をなるべく少なくする
・信用情報をチェックしてから申し込む
・自己破産で免責の対象となった債権者を避ける

車のローンが組めない場合の代替案として
・家族名義で車のローンを組む
・現金一括で購入する
・カーシェア・レンタカーを利用する
などがあります。

<解決事例>マイホームを手放さずに借金解決!C子さん(38歳 主婦 子供あり)

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