自己破産後にクレジットカードを作れるまでの期間と注意点【債務整理】

最終更新日:2020/06/18

監修

弁護士法人サンク総合法律事務所
弁護士 市川 正敏

弁護士法人サンク総合法律事務所 市川 正敏

クレジットカード

自己破産すると、個人信用情報に事故情報が登録されてクレジットカードを持てなくなってしまいます。いわゆるブラックリスト状態です。

「自己破産したいけれど、ブラックリストになるのが不安」
「破産後しばらく経ったけれど、カード申込みをして良いのだろうか?」

この記事では上記のような不安や疑問を抱えた方へ、自己破産後どのくらいの期間が経過したらまたクレジットカードを使えるようになるのか、再度カードを発行・利用する際の注意点を解説していきます。

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<この記事の要約>

  • 自己破産後は信用情報機関に自己情報が残る(ブラックリスト状態になる)ため、クレジットカードの発行や分割払いなどができなくなる
  • 破産後5〜10年はクレジットカードが作れない
  • 破産後5~10年経ち、クレジットカードを作りたい場合に必要なのは
       ・安定収入
       ・安定した居住環境
       ・クレジットヒストリー
  • 破産後クレジットカードを作る場合は、本当に必要かよく検討する・1社ずつ申し込む・使いすぎない といった点に注意する
  • 破産後一定期間クレジットカードの作成ができない理由

    自己破産をすると、一定期間クレジットカードの新規発行ができなくなります。自己破産したことによって信用がなくなるからです。

    通常、クレジットカードを利用すると後払いや分割払い、またキャッシングによる借入も可能になります。

    信用のない状態の人に後払いや借金を認めると不払いの危険が高まるため、カード会社は破産した経歴のある人には一定期間カードを発行してくれないのです。

    信用情報機関と個人信用情報について

    自己破産をすると、個人信用情報に事故情報(延滞情報や破産情報など)が登録されます

    個人信用情報とは、国民1人1人のローンやクレジットカードに関する利用や返済の履歴です。「信用情報機関」という専門機関で管理されています。

    信用情報機関には、JICCとCIC、全銀協の3つがあります。

    カード会社はクレジットカードの申込みを受け付けると、申込者の個人信用情報を参照します。

    そこに事故情報が登録されていると「信用できない」と判断し審査に通しません。このように個人信用情報に事故情報が登録されている状態を俗にブラックリスト状態ともいいます。

    ブラックリスト状態について詳しい記事はこちら:「ブラックリストとは?【借金滞納や債務整理をした場合】

    つまり自己破産すると、個人信用情報に事故情報が登録されるのでクレジットカードを発行できなくなるのです。

    自己破産後、クレジットカードが作れない期間は何年?

    自己破産後クレジットカードを作れない期間は、5年〜10年です

    クレジットカード会社の多くはCICという信用情報機関に加盟しています。

    CICでは基本的に破産情報を破産後5年程度登録しているので、破産してその後5年経過したら事故情報が消されてまたカードを作れる可能性が出てきます。
    (参考:自己破産の登録は何年間ですか?|よくあるご質問|指定信用情報機関のCIC

    ただし金融機関が多く加盟しているKSC(運営元:JBA)という信用情報機関では、破産情報(官報公告情報)が10年間登録され続けます。銀行系のクレジットカードなどで発行会社がJBAにも加盟している場合、10年経過するまでクレジットカードを作れない可能性があります。
    (参考:センターの概要 | 全国銀行個人信用情報センター

    以上より、多くのケースでは自己破産後5年〜10年はクレジットカードを作ることができないと言えます。

    なお、クレジットカードを作れるようになるまでの期間と自己破産の復権は関係ありません。

    トピック 自己破産の「復権」とは?
    自己破産が終わって免責決定が確定したら復権します。

    復権とは、破産手続き開始により発生した権利の制限を無くし、破産者の法的地位を回復させる制度です。復権すると、破産による資格制限がなくなります。

    自己破産により制限される資格・職業はこちらの記事:自己破産のデメリットー債務整理とは?の「職業制限を受ける可能性がある」をご確認ください。

    復権によりブラックリスト状態が回復するわけではありません。

    破産後クレジットカードの審査に通るには

    自己破産後5〜10年程度が経過したら、あらためて自分名義のクレジットカードを作ることも可能です。ただし事故情報が抹消されてもカード会社の審査に通るとは限りません

    クレジットカードの審査に通るためには、以下のようなことが必要です。

    安定収入
    カード会社は安定収入を重視します。定職に就いていて勤続年数も短くなく、今後も収入を得られる見込みが高ければ、審査に通してもらえる可能性が高まります。
    一方転職を繰り返している・無職・アルバイトやパートでつないでいる、といった状況では審査に通りにくくなります。

    安定した居住環境
    クレジットカード審査では居住環境もみられます。「踏み倒して逃げてしまわないか」「生活は安定しているか」などを検討されます。
    具体的には「持ち家」や「社宅」「親と同居(実家暮らし)」などが有利とみなされやすくなっています。

    クレジットヒストリー
    クレジットカードを作るときクレジットヒストリー(クレヒス)も重要です。クレヒスとはこれまでにクレジットカードやローンを利用した履歴です。

    これまでにクレジットカードをたくさん利用して問題なく返済をしてきた人は良いクレジットヒストリーがついており、信用が高いのでカードの発行を受けやすくなるといわれています。

    自己破産後にブラックリストが解消された段階では、クレジットヒストリーは0(白紙)に戻っています。
    その状態では「一度もクレジットカードを使っていないので、信用できるかどうかわからない」「過去に問題を起こした人では?」と思われる可能性が高まります。

    クレジットヒストリーを良くするには、携帯電話の分割払いなどから始めてみるのがお勧めです。
    携帯電話の端末を分割払いすると、個人信用情報に登録されます。継続的に支払えば、良いクレジットヒストリーがついて信用を高めることができます。

    破産後、クレジットカードの申し込みをする際の注意点

    自己破産後、クレジットカードを申し込む際には以下のような点にご注意下さい。

    本当に必要か検討する

    クレジットカードを作るときには「本当に必要か」しっかり検討しましょう。

    特にクレジットカードを使いすぎて破産した方は要注意です。カードをいくつも発行すると、管理できなくなってまた使いすぎてしまうかもしれません。

    もし、ネットショッピングや経費の支払いなどでどうしてもクレジット払いが必要な場合は、デビットカードを利用するのがおすすめです。

    デビットカードの使い方はクレジットカードと同じですが、口座に残高がないと利用ができない仕組みになっているので、使いすぎることがありません

    JCBやVISAなどの加盟店やサイトで利用できます。カードを作る際に審査がない場合が多く、基本的には主婦や無職の方でも作成できます。

    Visaデビット
    こちらのサイトでは、デビットカードについてわかりやすく説明されています。

    1社ずつ申し込む

    破産後はじめてクレジットカードを作るときには1社ずつ申し込むのがおすすめです。

    たとえばA社のクレジットカードを申し込んだら、その結果が出るまで次の会社には申し込まない方が良いでしょう。

    複数の会社にクレジットカードの審査を申し込むと、そのことが個人信用情報上で明らかになります。

    するとカード会社は「この人は経済状況が悪いから、必死でいろんなカード会社に申し込んでいるのでは?」と考えて審査に通してくれないからです。これを申込みブラックといいます。

    以前使っていないカード会社に申し込む

    以前にカードを作り、破産時に返済免除を受けて迷惑をかけたカード会社では、そのときの情報が残されている可能性があります。

    そういった会社では何年経過しても社内情報が消えずにカードを作れない可能性が高くなります(社内ブラック)。

    社内ブラックについて詳しい記事はこちら:「債務整理した会社から借りることはできる?

    自己破産後にカードを作りたい場合には、今まで一度も使ったことのないカード会社、少なくとも破産時に迷惑をかけていないカード会社を選ぶのが良いでしょう。

    使いすぎない

    クレジットカードが発行できたとしても「使いすぎないこと」に注意しましょう。

    クレジットカードにはリボ払いなどもあり、とても便利です。

    しかし使いすぎて、自己破産をしたにも関わらず借金生活になってしまうケースも実際にあります。また、2度目の破産は認められない可能性もあります。

    同じ失敗を繰り返さないよう、カードの利用方法にも充分注意ましょう。

    まとめ

    自己破産後は信用情報機関に自己情報が残る(ブラックリスト状態になる)ため、クレジットカードの発行や分割払いなどができなくなります。

    破産後5〜10年はクレジットカードが作れません

    破産後5~10年経ち、クレジットカードを作りたい場合には安定収入・安定した居住環境・クレジットヒストリーが必要です。

    破産後クレジットカードを作る場合は、本当に必要かよく検討する・1社ずつ申し込む・使いすぎない といった点に注意しましょう。

    <解決事例>マイホームを手放さずに借金解決!C子さん(38歳 主婦 子供あり)

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