債務整理中にキャッシングできる?リスクと対処法を徹底解説

最終更新日:2020/12/21

監修

弁護士法人サンク総合法律事務所
弁護士 堀川 民人

弁護士法人サンク総合法律事務所 堀川 民人

「借金の返済が苦しくなって債務整理をしたいけれど、債務整理中にお金が足りなくなって生活できなくなったらどうしよう?」

「現在債務整理中だが、キャッシングできるのかな?」

このような不安や疑問を抱えている方は多くいます。

債務整理を開始すると、基本的にはキャッシングできなくなりますが、まれにできるケースもあります。ただ債務整理中のキャッシングはおすすめできません。

今回は、債務整理中にキャッシングをするリスクや、借金返済のない生活を実現する方法を解説します。

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<この記事の要約>

  • 債務整理中は基本的にキャッシングはできまないが、稀にできる場合もある
  • 債務整理中のキャッシングには「返済が苦しくなる、債務整理が失敗する、闇金に借りてしまう」というリスクが伴う
  • 債務整理中にキャッシングをすることは、再び苦しい借金生活に逆戻りしてしまうことになる。現金でのやりくりを身に付け、本当に必要なローンがある場合は債務整理後数年経ってから審査に申し込むのが最善

キャッシングとは

キャッシングとは、クレジットカード会社や消費者金融からお金を借りるサービスのことをいいます。

キャッシングは消費者金融やカード会社からの借金

クレジットカードの場合、ショッピングとキャッシングの2種類の機能がついています。ショッピングは商品やサービスの代金を立て替えてもらうサービスです。立て替えてもらった代金は、手数料をのせてカード会社へ返済します。
キャッシングはカード会社から直接お金を借りるサービスです。キャッシングしたら、利息を乗せてカード会社へ返済しなければなりません。
キャッシングは、一般的に、お金を借りるサービスという意味でも使われます。なので、消費者金融(お金を貸すことを専門とする業者)からお金を借りる場合も、キャッシングと呼ばれることが多いです。

キャッシングの利息について

キャッシングすると、債権者(借金の貸主。この場合、クレジットカード会社や消費者金融)へ利息を払う必要があります。債権者によって異なりますが、キャッシング債務の利率は10~18%程度となるケースが多数です。

キャッシングを利用すると、比較的高額な利息が足されるため、支払いが厳しくなってしまう方がたくさんいます。また、ATMやweb上などで簡単に借りられてしまうため、ついつい借りすぎて返済できなくなってしまう方も少なくありません。

キャッシングも債務整理できる?

キャッシングの借金問題は、基本的には債務整理で解決できます。
債務整理とは、債権者と交渉したり裁判所の手続きを利用したりして、借金を減免してもらう手続きです。
任意整理、個人再生、自己破産の3種類がよく使われます。

任意整理
債権者と直接交渉して、借金の返済額を減額してもらう方法。基本的に合意後の将来利息がカットされる。

個人再生
裁判所へ申立をして、借金を大きく減額してもらう方法。

自己破産
裁判所へ申立をして、借金を免除してもらう方法。

債務整理について詳しい記事はこちら:「債務整理とは?任意整理、個人再生、自己破産の費用とメリット・リスクを比較!

キャッシングの場合、上記のどの手続きも適用可能です。ただし任意整理の場合、「交渉をして相手の了承を得ることが必要」という点がネックになる場合があります。特に相手が中小規模の消費者金融の場合、任意整理の交渉に応じなかったり早期に交渉を打ち切ってきたりするケースが稀にあり、注意が必要です。

こちらの内容について詳しい記事はこちら:「債権者が任意整理に応じづらいケースー任意整理ができない場合とは?交渉失敗することもある?【債務整理】

一方、大手消費者金融やカード会社なら、たいてい任意整理の交渉に応じてくれます。

個人再生や自己破産であれば、裁判所を通すので、交渉を拒まれるという事態は生じにくいです。

キャッシングの返済ができなくても、債務整理で解決できるケースは多いのです。返済にお困りの場合は弁護士などに相談してみましょう。

頼れる弁護士

債務整理するとキャッシングはできなくなるが、まれにできる場合もある

「キャッシングの借金を債務整理している最中にお金が足りなくなったらどうしよう?」と不安になる方もおられます。しかし、債務整理中にさらにキャッシングすることは難しい場合が多いです。

債務整理を開始すると、信用情報機関(個人の借入れや返済状況が登録される機関)へ通知が送られ、事故情報が登録されます。すると、金融会社もこの情報を見ることができるので、以後一定期間はローンやクレジットカード、キャッシングの審査に通りづらくなります。つまり、俗にいうブラックリスト状態になるのです。

ブラックリスト状態について詳しい記事はこちら:「ブラックリストとは?【借金滞納や債務整理と信用情報】

ただし中小の金融会社(いわゆる町金)ではあえてそういったリスクの高い顧客へ貸付けをするケースもあります。また、絶対に利用すべきではありませんが、闇金も債務整理中の人に積極的に貸付けを行います。

債務整理中にキャッシングするリスク

結論として、債務整理中は基本的にはキャッシングすべきではありません。理由は以下のとおりです。

返済が苦しくなる

先述したように、キャッシングをすると高い利息を上乗せして返済する必要があります。闇金は違法な高利息を請求してきますし、過剰な取立てをしてくるおそれもあります。闇金以外の中小の消費者金融も利息制限法ぎりぎりの利率を設定していることが多いです。

任意整理と個人再生は、手続き後に返済が数年残ります。たとえば、この返済期間中に、さらにキャッシングの返済も追加されると生活は確実に苦しくなりますよね。

債務整理中にキャッシングをすると、せっかく生活を立て直すために債務整理を行ったのに、苦しい借金返済生活に逆戻りしてしまうことになるのです。

債務整理に失敗する

債務整理中にキャッシングすると失敗のリスクが高まります。任意整理の最中にキャッシングをした場合、交渉相手である債権者の信用を失って交渉に応じてもらえなくなるリスクが発生します。

また、破産や個人再生の場合にも、借金を減免できなくなるリスクが発生します。

つまり、債務整理中にキャッシングすると、せっかくの債務整理が無意味になってしまう恐れがあるということです。

闇金から借りてしまう

債務整理中にお金を積極的に貸してくる金融業者は闇金であることが多いです。

闇金は利率が異常に高く、法的には全額支払う義務がないことも多いですが、違法な方法で取り立てを行ううこともありえます。そのため債務者が追い詰められ、苦しむことになる事例が多々あります。

家族を脅されたり、職場へ電話されたり押し掛けられたりする方も実際におられます。

闇金に手を出すと人生が壊されるリスクがあるので、絶対に利用すべきではありません

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債務整理後にキャッシングに頼らない生活を送るために

債務整理をするなら、「キャッシングに頼らない生活」につなげましょう。

実は弁護士などに債務整理を依頼すると、通常、債権者からの借金の督促が止まります。なので、今まで、返済のためにお金を借りていたとしても(自転車操業)、これを止めることができます。

また、弁護士と相談するなどして、債務整理後の収支状況を整理し、今後キャッシングに頼らない現金生活を送れるよう計画を立てると良いでしょう。

先述のとおり、債務整理をすると、一定期間低金利の金融機関から借入れをすることは困難になります。この期間中に、借入れをすべきでないことも先述しました。この期間に正しい金銭感覚を取り戻しましょう。

債務整理中は、以下のような行動をしてみてください。

家計簿をつける

まずは家計簿をつけて、収支の内訳を確認しましょう。無駄遣いや削れる箇所が見つかり、今までとは違う発見があるはずです。破産や個人再生といった手続がよりスムーズになるメリットもあります。

家族に管理してもらう

自分で管理するのが難しければ、家族にお金を管理してもらうのも1つの方法です。
なお、以下の記事は借金返済についての説明をするものですが、生活を立て直すヒントがまとめられていますので、よければお読みください。
節約して賢く借金返済をする方法

債務整理後の借り入れについて

どうしても債務整理後に住宅ローンなどの借入れをしたい場合、信用情報から事故情報が抹消されてから申し込むと、ローンやクレジットカードの審査に通る可能性が高くなります。

債務整理後、事故情報が消されるまでの期間は、手続内容や返済状況にもよりますが、だいたい5年~10年です。

ただし再び借金生活に戻っては意味がないので、キャッシングは極力利用しないように気を付けましょう。

債務整理後の借入れについての注意点は、こちらの記事で解説しているので、よければ参照してみてください。
債務整理(自己破産や任意整理など)をした後に借入れする場合の注意点

まとめ

キャッシングとは、クレジットカード会社や消費者金融から直接お金を借りることをいいます。

債務整理中は基本的にキャッシングはできませんが、稀にできる場合もあります

債務整理中のキャッシングには以下のリスクが伴います。

  • 返済が苦しくなる
  • 債務整理が失敗する
  • 闇金から借りてしまう

債務整理中にキャッシングをすることは、再び苦しい借金生活に逆戻りしてしまうことになります。

債務整理中は現金生活で正しいリズムを取り戻しましょう。本当に必要なローンを組みたい場合、審査に通る可能性を上げる方法としては、信用情報から事故情報が消えてから審査を申し込む方法があります

<解決事例>マイホームを手放さずに借金解決!C子さん(38歳 主婦 子供あり)

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